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イギリス病と論理性を欠く「反自虐史観」

1⃣イギリスと日本の自虐史観についての記事

という記事がある。

内容を簡単にまとめてみる。

➀1960〜1970年代、イギリスの左派政党・労働党が「ゆりかごから墓場まで」をスローガンとした高度な社会福祉路線の実施・国有化による産業保護政策を行った。
そのその結果、国内製造業の設備投資は減退、資本は海外へ流出、、国有企業は経営改善努力をしなくなって国際競争力を失った。

⓶経済政策の失敗が原因だが、左派勢力によるゆがんだ教育政策も一因だった。

③当時のイギリスは、自虐史観教育が蔓延し、子どもたちの深刻な学力低下を招いていた。
若者は国に誇りを持てず無気力になっていた。

④当時の教科書には「イギリス人が植民地時代に行ったことがいかに惨酷であるか」とか、「人種差別を行っていた」という内容が記されていた。

⑤イギリスの日教組ともいえる「教師労働者連盟」は、自国の歴史や伝統を否定する教育を推し進めたが、左派の労働党が政権を維持するための選挙戦略。

⑥1979年、保守党が政権を奪回し、サッチャーが首相となり
国有企業の民営化、税制改革、規制緩和、労働組合の弱体化などの政策を推し進め、経済を成長させた。

⑦サッチャーは1988年、「教育改革法」で、「教育水準の向上」と「自虐的偏向教育の是正」を行った。

⑨日本の教育も「自虐史観教育」である。

⓾日本は戦後GHQによってWGIP(日本人洗脳プログラム)を作成し、「日本は侵略国家である」という洗脳をする”自虐史観教育”が行った。
日教組が中心的役割を担った。

⑪プレスコード(報道禁止項目)
SCAP(連合国司令官、もしくは総司令部)に対する批判
極東軍事裁判への批判
GHQが日本国憲法を起草したことへの批判
検閲制度への言及
アメリカ合衆国への批判
ロシアへへの批判
英国への批判
朝鮮への批判
中国への批判
大東亜共栄圏への宣伝
解禁されていない報道の公表
占領軍兵士と日本女性との交渉
※30項目のうち一部抜粋

⑫プレスコードの中に中国、韓国に対して批判をしてはならないという項目がある。
迷惑をかけた国なのだから「反論せずすべてを受け入れろ」ということ。
結果、ありもしない南京大虐殺、慰安婦問題、徴用工問題などを受け入れることになった。

⑬日本は奇跡の復興を成し遂げたが(高度成長したということだろう。)
日本人としてのアイデンティティーを確立するために、第一次安倍内閣の下で戦後レジームからの脱却を目指すとする方針が打ちだされた。
2007年、教育改革3法案をに成立させ、我が国と郷土を愛する(愛国心)心をはぐくむ教育への転換がはかられた。
これをきっかけに日教組による偏向教育が徐々に影を薄めていった。

2⃣英国が教育改革を行ったのは、イギリス病を克服するため

イギリス病についてウィキペディア「英国病」を読んでみたが、➀とほぼ同様の内容が記されている。

英国病(えいこくびょう、英語: British disease)またはイギリス病とは、国を挙げてセカンダリー・バンキングへ傾注した1960年代以降のイギリスにおいて、充実した社会保障制度や基幹産業の国有化等の政策が実施され、社会保障負担の増加、国民の勤労意欲低下[1]、既得権益の発生[2]、およびその他の経済・社会的な問題を発生させた現象である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E7%97%85 より引用

しかし、自虐史観については、一切ふれられていない。

そうではあるが、英国が教育改革を行ったのは、イギリス病を克服するためだという記事はあった。

file:///C:/Users/FUJITSU/Downloads/TAESS_23-1.pdf

上の記事では
英国の教育改革は,「英国病Jともいわれた英国の経済的低迷からの脱却を意図して開始された行政改革に直接的な起源をもつものである。

「英国における学校歴史の改革について 野 口 剛」 より引用

と記されている。

3⃣イギリスの歴史教科書はどのように変わったのか、わからない。

ものごとは具体的に述べるべきである。
しかし、自虐史観と呼ぶイギリスの歴史教科書の具体的な内容がわからない。

④当時の教科書には「イギリス人が植民地時代に行ったことがいかに惨酷であるか」とか、「人種差別を行っていた」という内容が記されていた。

これでは具体的とはいえないだろう。
実際の教科書の内容を引用する必用があると思う。

ネットを検索してみたのだが、他にはこういう記事があっただけだった。

「人種差別はどのようにイギリスにやってきたのか』と題するその教科書は、イギリス植民地支配の残虐性とその犠牲となった有色人種(アジア、アフリカ、中南米)の人々の悲劇をグロテスクなイラストで強調する一方、イギリスを「人種差別に満ちた侵略国家」と非難し、イギリスのアイデンティティに深くかかわる国旗、キリスト教、君主制に対する
激しい憎悪を煽るものでした。


これも具体的とは言い難い。教科書の記述を正しく引用するべきだと思う。

さらに問題なのは、教科書の書き換えが行われて、どのような内容になったのかについて、全く述べられていないことだ。
これでは判断できない。

4⃣戦前の新聞紙法、戦後のプレスコード、どちらも言論統制だった。

1⃣-⑪でプレスコードについて述べられているが、こういうものがあったのは事実で
漫画「はだしのゲン/中沢啓治(汐文社)では、「アメリカは原爆の報道を制限し、原爆犯罪をかくした」というような内容が述べられている。

プレスコードとは、終戦後1945年よりGHQが行った言論統制であり、検閲が実行された。
その結果GHQ批判、原爆に対する記事などが発禁処分とされた。
昭和27年(1952年)4月28日、サンフランシスコ講和条約発効により失効している。

 いまから75年前の8月に、広島と長崎を破壊し尽くした原爆。ハーシーとショーンはアメリカ政府が情報操作を行い、新型爆弾が人間に与えた苦しみを隠蔽しているのではないかとにらんでいた。

日本から送られてくる写真には倒壊した建物や焼け野原の町は映っていたが、犠牲者、とりわけ放射線障害についてはほとんど何も伝わってこなかったのだ。

米政府は被爆地への出入りを制限。陸軍省はアメリカの報道機関に対して内々に、原爆の核兵器としての側面を大きく伝えないよう要請していた。

放射線による甚大な被害がアメリカ以外のジャーナリストや日本の当局者から漏れるたび、政府はプロパガンダとして一蹴した。ある将校に至っては、被曝による死は「非常に快適な死に方」だと議会で証言した。

https://courrier.jp/news/archives/209821/ より引用

⑫プレスコードの中に中国、韓国に対して批判をしてはならないという項目がある。
迷惑をかけた国なのだから「反論せずすべてを受け入れろ」ということ。
結果、ありもしない南京大虐殺、慰安婦問題、徴用工問題などを受け入れることになった。

とある。

簡単にプレスコードが原因で、南京大虐殺、慰安婦問題、徴用工問題などが受け入れさせられた、といっているが
こういう問題については「なぜこれらがなかったのか」と説明する必用がある。
この説明では全く説明不足だ。

正しいか正しくないかはさておき、南京大虐殺、慰安婦問題、徴用工問題などの諸問題について、「日本側に責任があったのではないか」といった意見もある。
この記事は、そのような人に対してあまりにも簡単に「自虐史観」というレッテルをはっているに等しい。
その理由は、これらの諸問題について、「なせこれらがなかったのか」という丁寧な説明を欠いているからである。

プレスコードが言論統制であったのは間違いないが、戦前の日本に新聞紙法があったことも忘れてはいけない。

新聞紙法は戦前の日本で制定された、日刊新聞および定期刊行雑誌を規制する法律である。
警察が新聞報道の内容をチェックし、違反すると発刊を停止した。
1940年には、軍部が主導権をもつ内閣情報局が検閲を行うようになった。
つまり、戦争反対や軍部に都合の悪い内容、天皇制に対する批判などは検閲されて、発禁になったということである。

「表現の自由」について述べる場合、プレスコードだけではなく、新聞紙法についても述べるべきである。

5⃣日本起源説

自虐史観への反発がいきすぎて、一部の右寄り論者によって日本起源説が作られようとしている。
稲作が日本で始まったとか、最初の人類は日本で生まれた、などがそれである。

YouTubeに「縄文時代に始まった稲作」という動画があり、次のように説明しておられる。

4:35
日本はもともと亜熱帯だった。~略~
稲はもともと熱帯植物で、熱帯は雨季と乾季がある
それを人工的に演出したものが水田なんですよね
その亜熱帯だった地方がだんだん温帯になってくることによって四季が生まれる
雨季と乾季はなくなっちゃいますから代わりに人工的に雨季と乾季を演出しなくちゃいけない
ということはそれはもう古い昔から亜熱帯からだんだん変化していった時代の中で
自然とこういうものが生まれてきたというのが出た方が自然だと思いますよね

これは稲作は日本で自然にうまれてきたという意味だろう。

しかし考古学的には、中国の長江(揚子江)下流の上山遺跡(浙江省浦江)から、約1万年前の世界最古の栽培稲のもみ殻が見つかっており、野生種より長さが短く、幅が太い栽培稲の特徴を持っており、長江流域が稲作発祥の地だと考えられている。

日本で見つかっているのは1万2000年前とか、6000年前の稲のプラントオパールである。
プラントオパールは小さく風で飛んできたり、下の地層に入り込むなどすることもあるので
日本だけでなく、中国でも、どこででも、プラントオパールの存在をもって稲作の存在があったとは考えられていない。


2:56
稲作ですねこれもあの中国の歴史の捏造によって、
日本人が違うことを考えているんですが
稲は弥生時代に大陸から渡ったと
これどうしてこういう話になっているかと言うと
黄河文明が先に出来たので日本はその頃文明がないと
だから弥生時代になってやっと紀元前3000年くらいで稲作が伝わったと
それと共に弥生人というのはきたと
ところがいろいろな研究によると稲作はもうずっとずっと前の8000年ぐらいまで
今さかのぼれるのかな
縄文時代に十分に作っていることと中国と種が違うわけですね
つまり、稲作は8000年前に中国とは関係なく日本で始まった。

「中国と種が違う。」についてだが、稲はインディカとジャポニカの2種類ある。
さらにジャポニカは温帯ジャポニカ(水稲)と、熱帯ジャポニカ(陸稲)の2種類がある。
中国で90品種を調べた結果、61品種に、RM1-b遺伝子を持つ稲が見付かったが、朝鮮半島では、55品種調べてもRM1-b遺伝子を持つ稲は見付からなかった。
現在の日本に存在する稲の遺伝子は、RM1-a、RM1-b、RM1-cの3種類
RM1-b が日本の稲と中国の稲で共通している。

「(日本の)稲作が8000年ぐらいまでさかのぼれる」については、ある自称歴史研究家が菜畑遺跡を7000年前と発言したことをまにうけ、さらに1000年上乗せして古くしてしまっているのだと思う。
(参照 菜畑遺跡は7000年前の遺跡ではない )
この自称歴史研究家は水田跡が発見されている菜畑遺跡を7000年前といっているが間違いで、約2500~2600年前の遺跡である。

考古学の発見を無視したり、誤った認識で日本が稲作発祥の地であるとし
「稲作発祥の地が中国であるという考古学的見解はまちがいである。」とやるのはどう考えてもおかしい。

稲作を中国発祥とするのは、自虐史観ではなく、すでにのべたようなちゃんとした理由があるのだ。

そのほかにも、「日本人が最初の人類である」という内容を述べている動画もあった。
人類の発祥はアフリカであるとし、大陸を通らずに日本に人類が到達したと説明していて、
そうであれば、最初の人類はアフリカとなるのだが、なぜ日本人が最初の人類となるのかわからない。

動画主らは、保守が作り出した自虐史観という言葉を利用して、誤った内容を事実であるかのように拡散しているのである。

これでは韓国起原説を笑えない。

枚方市 穗谷 稲

6⃣教育3法案についての批判


1⃣-⑬に「2007年、教育改革3法案をに成立させ、我が国と郷土を愛する(愛国心)心をはぐくむ教育への転換がはかられた。」とある。

この教育改革3法案について、以下のような批判があるようである。

❶ 旧教育基本法では
「教育は,真理の開明と人格の完成とを期して行われなければならない.従来,わが国の教育は,ややもすればこ
の自覚と反省とにかけるところがあり,とくに真の科学的精神と宗教的情操とが軽んぜられ,徳育が形式に流れ,教
育は自主性を失い,ついに軍国主義的,又は極端な国家主義的傾向をとるに至った.この過りを是正するためには教
育を根本的に刷新しなければならない.」

となっていた。ところが、新教育基本法では次のようにかえられた。

「我々日本国民は,たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに,世界の平
和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである.」

これについて、日本は昔から民主主義であったようによめる。
しかし日本が民主主義国家になったのは1945年の敗戦後、GHQ管理下からなので、誤解を与える。

❷新教育基本法には次のようにある。
「我々は,個人の尊厳を重んじ,真理と正義を希求し,公共の精神を尊び,豊かな人間性と創造性を備えた人間の
育成を期するとともに,伝統を継承し,新しい文化の創造を目指す教育を推進する.」
「伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和
と発展に寄与する態度を養う.」

「公共の精神」日本の伝統と文化」「愛国心・郷土愛」は、反日的な教育を行うべきではないとの意味でもりこまれているのだろうが、いきすぎると国家至上主義になる。

❸第 10 条(家庭教育)規定
この規定を果たすことのできない保護者を持った子供もいる。
そういう子供に対しては国が救うべきであるのに、それを放棄して教育責任を親に押し付けている

❹財政的な保障を明記した規定がない。

❺新教育基本法には平和の強調がない.

1⃣-⑫で、「日教組による偏向教育」とあるが、これも具体性を欠いているため、何をもって偏向教育といっているのかわからない。
日教組を擁護するつもりはないが、教育改革3法案にも上にあげたような不安がある。





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