よりつづきます~
大きな構想があって記事を書き始めましたが、記事を書き進めるために細かい点を調べると
今まで知らなかったことや、新しい気づきによって構想に矛盾が生じてしまいまして
四苦八苦して、考えをまとめつつ記事を書いています。
そのため、記事を書き直したり、書き足したりして、迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
ですが、経験上、このような頭の混乱をすっきりまとめると、筋の通る考え方になることが多いと思っているので
楽しんで続きを書いていきたいと思っています。
読んでくださる方にはご迷惑をおかけすることになりますが、よろしくお願いします。
①カラスのプロポーションは三日月型、ヒキガエル・ウサギは丸型。
私は長らく、八咫烏は太陽神だと考えていた。
中国や朝鮮では、八咫烏は太陽の中に描かれることが多いからだ。
陰陽思想で考えても、八咫烏を太陽神と考えるのは理に適っているように思える。
陽・・・・天・・・太陽・・・男・・・奇数(八咫烏は三本脚)・・・・・・・鳥(天高く飛ぶ)
陰・・・・地・・・・月・・・女・・・偶数(兎・ヒキガエルは四本脚)・・・兎 ヒキガエル(大地をはねる)
しかし、記事を書いているうちに八咫烏は月の神ではないかと思えてきた。
上は、羽田空港に展示されていた千住 博さんの「mooon」という作品で、説明板には次のように記されていた。
「大古の昔、月の形に似た角を持つ牛は天体の運行を司る使者として、人々から崇められてきた。」
どうやら、動物のある部分が何かに似ていれば、その何かの神とする信仰があったようである。
上の写真は月の輪熊だが、胸に三日月型の斑がある。
また、熊の爪も三日月の形をしている。
そして、烏の爪もまた三日月の形なのだ。烏の爪については下記リンク先を参照してほしい。
また、鳥のプロポーションも三日月に似ている。
一方、ヒキガエルは全体に丸い形をしていて、三日月には見えないと思うが、どうだろうか。
ぴょんとはねると三日月型にみえることもあるだろうか。
月の中には、ヒキガエルのほか、うさぎがすむともいわれる。
ウサギも体を伸ばした状態では長いが、上の写真のように丸くなっていることが多い。
ヒキガエルやウサギの丸い形は太陽っぽいと思うが、どうだろう?
⓶兎の毛の生え代わりを、ヒキガエルに喩えた?
次のような伝説があるのだった。
⓫十個の太陽の父は天。天はゲイに太陽を懲らしめよと命じただけだったのに、ゲイは射殺したので
ゲイとその妻・嫦娥(じょうが)は天界を追放された。
ゲイと嫦娥は崑崙山に西王母を訪ね、ウサギが煎じた不死の妙薬をもらった。
嫦娥はその仙薬を一人で飲み、仙界の月に嫦娥は昇ったが、嫦娥の姿は月で蟾蜍(せんじょ:ヒキガエル)に変わってしまった。
西王母とは月の女神だろう。
なぜならば、陰陽の宇宙観では「東は太陽の定位置、西をは月の定位置、中央は星」としているからだ。
崑崙山とは中国の西方にあると考えらた玉を産する想像上の山のことであり、黄河は崑崙山に源を発するとされた。
その西の山に住む西王母とは月に住む女神、あるいは月そのものの女神の様に思われる。
そして、西王母に従うウサギは、月の女神・西王母の神使と考えられる。
日本では月には兎が住むと考えられているが、もともと月には兎が住んでいたが、ウサギがヒキガエルに変わったという話の様に思える。
ここで、白くて目の赤いウサギをおもいうかべるのは、まちがっていると思う。
目の赤いウサギはハクショク種やヒマラヤン種だけだという。
たぶん、この神話に登場するウサギは目の黒い野ウサギだろう。
ウサギは、秋に毛が抜け、冬毛に生え変わるそうだ。
上のサイトに生え変わり途中のウサギの写真が掲載されている。
夏毛と冬毛が入り混じり、毛並みがでこぼこしている。
この毛並みがでこぼこした状態を、「ウサギがヒキガエルに変わった」と表現したのではないか。
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