太陽の木 と 月の木④ 日本で太陽を赤で描くようになったのはいつから?
①太陽は黄色だけでなく、赤で描かれることもある。
において、私たちは、太陽の色は本来は黄色であることをしり、
において、高松塚古墳・キトラ古墳では太陽は金(黄色)、月は銀で描かれているのを見た。
ところが、日光菩薩・月光菩薩をヤフーで画像検索すると、日光菩薩は赤い丸を、月光菩薩は白っぽい色の三日月をもっている画像がたくさん見つかった。
たとえば
a https://aucfree.com/items/477207368 (紙本 古画日天月天図幅◇日光菩薩 月光菩薩 薬師如来 仏教美術二釈迦 釈迦 仏画 佛画 宗教美術 落款有 秩名 軸 掛軸 )
b https://www.butuzou.co.jp/bosatsu/nikkougakkou.html(日光菩薩・月光菩薩)
aは時代がわからない。bは最近描かれた作られたものだろう。
また、京都・西福寺で撮影させていただいた写真にこういう絵があった。
これはいわゆる地獄絵と呼ばれるものだと思うが、向かって右に赤い丸、向かって左に白い丸があり、それぞれ日・月を表すものだと思う。
残念ながら描かれた時代がわからないが
上記、東京国立博物館のブログに掲載されている
「熊野観心十界曼荼羅 江戸時代・17世紀 京都・六道珍皇寺蔵」にも向かって右に赤い丸、向かって左に白い丸が描かれている。
「熊野観心十界曼荼羅 江戸時代・17世紀 京都・六道珍皇寺蔵」にも向かって右に赤い丸、向かって左に白い丸が描かれている。
これも、それぞれ日・月を表していると思う。
少なくとも江戸時代には、太陽を黄色や金色ではなく、赤く描くこともあったということだと思う。
西福寺 熊野観心十界曼荼羅
熊野観心十界曼荼羅も画像検索してみたが、こちらは太陽は黄色、月はグレイで描かれていることが多いようである。
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