高松塚古墳
①高松塚古墳・キトラ古墳は陰陽道の宇宙観にもとづいて日月星が描かれていた。
奈良県明日香村にある高松塚古墳の石室には、
飛鳥美人(女子群像)、官人(男子群像)、四神図(玄武・朱雀・青龍・白虎の聖獣を四神という。高松塚古墳壁画はこのうち朱雀がない。)・太陽・月・星宿図などが描かれている。
高松塚古墳壁画については、こちらのサイトがわかりやすい。
陰陽道では、東を太陽の定位置、西を月の定位置、中央を星とすることを知ったが、
高松塚古墳はこのとおりになっている。
すなわち、東壁上部に日像、西壁上部に月像、中央といえる天井部には星宿図が描かれている。
高松塚古墳の南1.5kmほどのところにキトラ古墳があるが、こちらには四神図、十二支像、太陽・月・天文図が描かれていた。
キトラ古墳については、こちらのサイトがわかりやすい。
やはり東壁上部に日像、西壁上部に月像が描かれている。
高松塚古墳・キトラ古墳は陰陽道の宇宙観に基づいて日月星を描いていたのだ。
高松塚古墳 光の地上絵(石室壁画の女子群像を表現したもの)
⓶高松塚古墳・キトラ古墳の太陽は金、月は銀
太陽の温度は5000~6000kで黄色い天体であることを学んだが
上記サイトをみると、高松塚古墳の日像は金、月像は銀で描かれているのを確認できる。
↑ こちらのサイトには
土佐街道沿いにあるキトラ古墳復元石室の写真があり、これをみるとキトラ古墳はやはり日像は金、月像は銀で描かれている。
金色は黄色といってよいだろう。
現代の日本人の多くは太陽といえば赤色という固定観念に縛られて、正しい太陽の色を認識できていないが
古代人は太陽の色を正しく黄色であると認識していたのだ。
へつづく~
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