①日本では星は☆ではなく〇であらわす。
下記は京都・城南宮の祭礼に用いる鉾である。
京都では祭礼の際に、このような鉾がよく用いられる。
鉾や旗にあしらわれている紋は城南宮の御神紋で「三光の紋」という。
日、月、星をデザインしたものだとされる。
現代人は、星をあらわすのは☆型だと思いがちだが、三光の紋に☆型はない。
古の日本では星は☆ではなく〇であらわしていたようである。
上は高松塚古墳石室に描かれた星だが、金色の丸で表現されている。
相撲でも黒星は●、白星は〇であらわす。
また、家紋などで●をもちいたものは星紋といった。
絢爛たる暗号の著者・織田正吉さんはヨーロッパでは空気が乾いているので星は☆にみえ、日本では空気が湿っているので〇にみえるのではないかとおっしゃっていた。
しかしこの織田正吉さんの意見は、申し訳ないが、間違っているかもしれない。
というのは、私には、星のほか、街灯やヘッドライト、信号など光るものは、全て輝線の入った☆型に見えるのだ。
もちろん住んでいるのは日本で、私は純粋な日本人である。
ところが、家族に聴いてみると、☆型には見えない。〇型に見えるという。
ネットでぐぐってみたが、そのような症状がおきる病は見つからなかったので、たぶん体質的なものではないかと思っている。
あるいは、私は強度の近眼なので、もしかしたらそれが影響しているのかもしれない。
⓶小さい丸が太陽で、大きな丸が星?
で、私たちは次のようなことを学んだ。
陰陽道の宇宙観では、東を太陽の定位置、西を月の定め位置、中央を星とすると
向きは正面が南なので、向かって右が東、向かって左が西となる。
「三光の紋」は向かって左に月があるので、これは陰陽道の宇宙観どおりである。
すると、向かって右の小さい方の丸が太陽で、大きな丸は星ではないかと思う。
星は小さいので、小さいほうの丸のほうが星だと考えがちだが、陰陽道の宇宙観で考えればそうなると思う。
上のサイトに土佐街道沿いの「街の駅城跡」に復元されたキトラ古墳壁画の写真がある。
この写真を見ると、向かって左上部に日、むかって右上部に月、天井部に星宿図(天文図)が描かれている。
「三光の紋」の大きな丸はこの星宿図を表現したものかもしれない。
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