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カシオペア・北斗七星・北極星の呪術⑩ 『鞍馬七福神は北斗七星の神?』


カシオペア・北斗七星・北極星の呪術⑨ 『チョッペンの儀はカシオペアを表している?』 よりつづく~

京都市左京区 鞍馬寺


①九十九折の道


鞍馬寺の境内には山門から鞍馬山中腹の多宝塔前にいたるケーブルカーがあるのだが、九十九折の道を歩いて登ることにした。

平安時代、清少納言が「枕草子」に「近 うて遠きもの、くらまのつづらおりといふ道」と記した道である。
登り道だが1kmほどの道なので、そんなに体力がない人でも登れるだろう。

②由岐神社と命の像

由岐神社 割拝殿 雪 
由岐神社 割拝殿

↑ 途中、由岐神社がある。
以前の記事で鞍馬の火祭について書いたが、鞍馬の火祭はこの由岐神社の祭礼である。

カシオペア・北斗七星・北極星の呪術⑧ 『鞍馬に海賊が現れた?』 
カシオペア・北斗七星・北極星の呪術⑨ 『チョッペンの儀はカシオペアを表している?』 

由岐神社からさらに歩いていくと、須弥山に三重の輪がついたような不思議なモニュメントがある。

鞍馬寺 命の像 

この像は、「いのちの像」といい、鞍馬山の本尊・尊天(毘沙門天王・千手観音・護法魔王尊の三尊を一体として尊天と称している。)を具象化したものであるという。

③鞍馬七福神は北斗七星の神?

さらに歩いていくと双福苑(恵比寿天・大黒天)・福寿星神 社(福禄寿・寿老人)・巽の弁才天社(弁才天)・弥勒堂(布袋尊/布袋尊は弥勒菩薩の化身とされている。)開運毘沙門天社があり、鞍馬七福神と呼ばれている。

高田祟史さんが「七福神は北斗七星の神でもあり、永遠に北極星の周囲を回り続けることで、その祟る力が封じられている。」
という旨のことをおっしゃっていたことを思い出す。

鞍馬寺の鞍馬寺の御本尊の一、護法魔王尊は650万年前に金星からやってきた神とされており、鞍馬寺は星の神を祀る寺だと考えられる。

その鞍馬寺境内に北斗七星の神である鞍馬七福神があることは、高田祟史さんの説を裏付けているように感じられる。

鞍馬寺 双福苑
 
鞍馬七福神 双福苑〈蛭子神・大黒天)

④鞍馬天狗は流星の神だった?

鞍馬天狗

また鞍馬寺は鞍馬天狗で有名だが、天狗とは流星の神のことだと思われる。
というのは、日本書紀の舒明天皇九年の記事に次のような記述があるのである。

大きな星が東から西に流れ、雷に似た音がしました。
僧旻は 「あれは流星ではなく天狗(アマツキツネ)だ」 と言った。


天狗は翼があって空を駆け回るとされるが、天狗が空を飛ぶのは天狗の正体が流星だからではないだろうか。

File:Elephant catching a flying tengu.jpg

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%8B%97#/media/File:Elephant_catching_a_flying_tengu.jpg よりお借りしました。



⑤由岐神社はカシオペア座の神を祀る神社?

10月に行われる有名な鞍馬の火祭は由岐神社(写真1枚目)の祭礼だが、鞍馬の火祭りではチョッペンという儀式が行われる。



動画をお借りしました。
動画主さん、ありがとうございます。

チョッペンとは動画にあるように、二人の青年が逆さになって脚を開脚するというものである。
成人式の意味合いがあるなどと言われているが、カシオペア座の形のようにも見える。

カシオペア座

⑥藤原純友はカシオペア座の神だった?

私は由岐神社(写真1枚目)は藤原純友を祀る神社ではないかと考えている。
由岐神社は940年に大地震
や天慶の乱を鎮めるため、朱雀天皇が宮中から鞍馬へ遷宮させた神社である。
天慶の乱とは、関東で起こった平将門の乱と、南海で起こった藤原純友の乱の総称である。
由岐神社を遷宮させたとき、平将門の乱は鎮圧されていたが、藤原純友の乱はまだ鎮圧されていなかった。
この藤原純友が本拠地としていたのが愛媛県の日振島である。



なんと、日振島はカシオペア座の形(ω)をしているではないか。

鞍馬七福神 福寿星神祠  

鞍馬七福神 福寿星神祠 (福禄寿 寿老人)

⑦平将門は北斗七星の神だった?

さきほど鞍馬七福神は北斗七星の神と書いたが、平将門は北斗七星の神だと考えられる。
加門七海さんが、将門ゆかりの寺社をつなぐと北斗七星になると説かれているのだ。
https://www.google.com/maps/d/viewer?msa=0&ie=UTF&mid=zXPnY2gZF9e8.k9Tpfq2PB4nI

また平将門の子孫を称する相馬家は陣幕や家紋に『繋ぎ馬』を使用していた。
http://www2.harimaya.com/sengoku/html/soma_sim.html (繋ぎ馬の紋)
この繋ぎ馬は北斗七星を表しているようにも見える。
顔から首にかけてが北斗七星の柄杓、背中が持ち手である。

とすれば、鞍馬七福神は平将門をイメージしたものではないだろうか。
朱雀天皇は鞍馬寺で藤原純友をカシオペアの神、平将門を北斗七星の神として祀ることで、世の中を安泰にさせようと考えたのではないだろうか。

  鞍馬七福神 巽の弁才天社 雪 
鞍馬寺 巽の弁才天社

鞍馬七福神 弥勒堂 
鞍馬七福神 弥勒堂

鞍馬七福神 開運毘沙門天祠 
鞍馬七福神 開運毘沙門天祠


カシオペア・北斗七星・北極星の呪術⑪ いのちの塔は北極星をあらわす? へつづく~
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カシオペア・北斗七星・北極星の呪術① 伝香寺 『陰蔵相のあるはだか地蔵』


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