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カシオペア・北斗七星・北極星の呪術① 伝香寺 『陰蔵相のあるはだか地蔵』 


奈良市小川町 伝香寺


伝香寺 散椿

①散り椿

伝香寺中門を潜り、狭い通路を歩いていくと通路の脇に椿の大木がある。
椿は通路の苔の上にそのピンク色の花びらを散らせていた。

椿の花は花弁が基部でつながっており、花びらがばらばらにならず、繫がったままでぼとりと落ちるものが多い。
伝香寺の椿は花びらが1枚1枚散る珍しいもので、「散り椿」と呼ばれている。

②戦国大名・筒井氏の菩提所

伝香寺はもとは鑑真の弟子・思託が創建した実円寺があったところで、
1585年に戦国大名の筒井順慶の母・芳秀尼が順慶の菩提を弔うために実円寺を再興し、伝香寺と号したと伝わる。
筒井順慶は織田信長・豊臣秀吉に仕え、大和筒井城主、大和郡山城主をつとめたが、36歳の若さで亡くなっている。

郡山城 桜 
郡山城 桜

椿の花は花がそのままぼとりと落ちるところが、首が落ちるのを思わせるとして忌まれた。
伝香寺に花びらが1枚1枚散る「散り椿」が植えられたのは、筒井氏が武家のため、斬首を思わせる通常の椿を嫌ったためかもしれない。
この「散り椿」は別名を「武士椿」ともいう。
 
③裸形・着衣の地蔵菩薩

散り椿の花を見ながら狭い通路を右に折れると小さな地蔵堂がある。
お寺の方が地蔵堂の鍵をあけ、扉を開けてくださった。
どうやら参拝者がくるたびに開扉しているらしい。
できるだけ仏さまの劣化を防ぎつつ、参拝者にも楽しんでもらおうという伝香寺さんの配慮なのだろう。

地蔵堂の周囲にめぐらした柵の向こう側はいさがわ幼稚園のグラウンドになっている。
子供たちが走り回って歓声をあげる光景は、「寺らしくない」「風情がない」といえばそのとおりかもしれない。
しかし、私は子供たちの声をほほえましく聞いた。

春先の柔らかい陽射しに照らされたお地蔵さまも、子供たちの声を聴いて心なしか微笑んでおられるように見える。
地蔵菩薩は子供を守ってくださるみほとけ、子供が大好きなほとけさまなのだ。

この地蔵菩薩は「はだか地蔵」とよばれ、裸形の上に着物を召しておられる。
鎌倉時代にはこのような着せ替え人形のような仏像が流行った。

毎年7月23日に御更衣法要が行われ、新しい着物に着せ替えられるとのことである。

伝香寺 裸地蔵
  
④陰蔵相の地蔵菩薩

伝香寺の裸形の地蔵菩薩は陰蔵相(おんぞうそう)といって、男根が体内に密蔵されているそうである。
ほとけさまは中性だと言われるので、そのような形になっているのだろうか。

馬は男性のシンボルが体内に隠されているところから、陰蔵相のことを馬陰蔵相ともいう。

このお地蔵様はもちろん文化財であるので拝観者が手を触れることは許されない。
なので着物をめくって確認することなど当然できないのだが
伝香寺の地蔵菩薩の股間には円相が描かれていると記されたサイトもあった。
円相とは禅の書画で一筆で円を描いたもののことである。

つまり、伝香寺の地蔵菩薩の股間には円が描かれており、
陰蔵相(馬陰蔵相)と呼ばれるものはこの円のことなのだろうか?

7月23日の御更衣法要に参加すれば確認できるかもしれないので、機会があれば参加してみたいと思う。

⑤奈良国立博物館所蔵の阿弥陀如来の蓮華形

奈良国立博物館所蔵の阿弥陀如来立像も裸形である。

http://www.narahaku.go.jp/collection/658-0.html

拡大してみると、股間に円形が描かれ、周囲に花びらのようなものがついている。
調べてみたところ、股間についているのは蓮華形とのことである。

また、ネットで股間に渦巻きのついた仏像を見たことがある。
陰馬蔵というそうである。
http://cotoba.sijisuru.com/Knowledges/disp?accept_lang=jp&Request=3&Select_Str=%E9%99%B0%E9%A6%AC%E8%94%B5&Select_Pos=0&Select_Cat=%E8%A8%80%E8%91%89&Select_Lang=jpn&Select_LG=0&PageNum=1

伝香寺の地蔵菩薩は陰蔵相で、陰蔵相は別名を馬陰蔵相というと、④に書いた。
陰蔵相(馬陰蔵相)と陰馬蔵が同じものなのかどうかわからない。

(詳しい方、教えてください!)




カシオペア・北斗七星・北極星の呪術② 新薬師寺 『おたま地蔵の股間に蓮のつぼみが!』 につづく~




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[2017/12/08 11:08] カシオペア・北斗七星・北極星の呪術 | トラックバック(-) | コメント(-)