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「西洋人は虫の声が雑音に聞こえる」は都市伝説

1⃣日本人は自然の音を言語と同様の左脳で聴いている?

↑ この記事には、東京医科歯科大学の角田忠信教授による研究について記されている。
内容をまとめてみよう。
記事には角田氏の研究の内容と、ライターである伊勢雅臣氏の意見が混ざっている。
角田氏の研究の内容についてはピンク色文字で、伊勢雅臣氏の意見については空色文字で示す。


①虫の鳴き声を「声」として認識できるのは日本人とポリネシア人だけ。

②東京医科歯科大学の角田忠信教授はキューバの国際学会に参加したとき、虫の音が聞こえたので、虫の名前を尋ねたが誰も聞こえないといった。
角田教授は日本人の耳と、外国人の耳は違いがあるのではないか、と疑問を持った。

③人間は、左耳から入った音の情報は右脳に行き、右耳から入ると左脳に行く。
左右の耳に同時に違ったメロディーを流すと、左耳で聞いたメロディーのほうがよく認識されている。
違う言葉を左右から同時に聴かせると、右耳で聞いた言葉の方がよく認識される。

④我々が右耳に受話器をあてることが多いのはこのため。

⑤日本人も西洋人も、音楽、機械音、雑音は右脳できく。言語音は左脳できく。

⑥母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いている。

⓻アメリカ人が虫と聞いて思い浮かべるのはモスキート(蚊)、フライ(蠅)、ビー(蜂)などの害虫。
アメリカでは蜂はみかけるが、蚊や蠅はほとんどみかけない。
文明生活の敵とみなされたか。(伊勢雅臣氏)

⑧「insect」には「虫けらのような人、卑しむべき人」という使い方があり、「bug」は、「悩ましい、てこずらせる」など悪いイメージがある。(伊勢雅臣氏)

⑨角田教授によれば、日本人は動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎまで、日本人は言語脳で聞いているという。

⓾擬声語、擬音語が高度に発達しているという点が、日本語の特徴。

⑪自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、見事に我々の中に揃っている。(伊勢雅臣氏)

⑫角田教授によれば、血筋ではなく、日本語を母国語として最初に覚えたかどうかという点で決まるという。

⑬日本語と同じパターンはポリネシア語でしか見つかっていない。

2⃣ビートルズは虫の声を楽器として曲を作った。

すると「西洋人にとって虫の音は雑音。日本人は虫の音を情緒在るものとして聞く。」は本当なのだろうか。
申しわけないが、私は「記事を書いた伊勢氏」の曲解だと思った。

まずは、ビートルズのSun Kingという曲を聴いてみてほしい。



冒頭、コオロギの声と楽器の音が気持ちよくあっている。
これはコオロギの声を一つの楽器の様にして用いた例だといえるかもしれない。

すると門田氏がおっしゃる「音楽、機械音、雑音は右脳できく。」というのは正しいかもしれない。

記事を書いた伊勢雅臣氏は、記事のタイトルを「なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?」としたが、外国人にもちゃんと虫の音は聞こえている。

門田氏の研究が正しければ、日本人は虫の声を言語として聞き、西洋人は虫の声をメロディーとして聞いているという違いはあるが、日本人にも西洋人にもちゃんと虫の声は聞こえているということになる。
申しわけないが、「伊勢氏が門田氏の研究を曲解して記事を書いた」といえると思う。

↓こういう曲もある。



リムスキー・コルサコフの「熊ん蜂の飛行」は、虫の音をメロディーというよりはリズムとしてとらえた名曲である。
この曲を聴いて不快感を感じる人は多くはないだろう、と思うのだが、どうだろうか。

私は日本人なのだが、蜂がぶんぶんうなる音にはどちらかというと不快感をもっていた。
しかしこういう曲を作る人は蜂の羽音を愛おしく思っているのだろう。
そうでなければこんな曲は作れないのではないかと思う。

3⃣日本語は英語より擬声語・擬態語が多いが、最も多いのは韓国語。

擬声語・擬態語について調べてみると、日本語2000語、英語などは1000語などと出てくる。
これが正しいかどうかわからないが、もし正しければ、日本語は英語の倍ほどの擬声語・擬態語があるということになる。
(いい加減 笑)

門田氏は
⑥母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いている。
とおっしゃっているが、日本語に擬態語・擬声語が多いとすれば、それは日本人が自然の音を左脳で聞いて言語化しているせいかもしれない。

そういえば、雅楽をやっている友人に聞いたのだが、雅楽における楽譜のようなものを唱歌(しょうが)といい、
奈良春日大社・若宮社の祭「春日若宮おん祭」で12月16日に若宮神社の前で奏される新楽乱声(しんがくらんじょう)は『トヲ‥‥トヲ‥‥‥タア‥‥‥ハア・ラロ・・トヲ・リイラア‥‥』であらわされるのだと教えてもらった。

これは邦楽器音を言語として表現した擬音語であるといえるかもしれない。

しかしながら、最も擬態語・擬声語が多いのは韓国語で、それは日本語の4倍、8000語もあるとされる。

門田氏の研究では、
⑬日本語と同じパターンはポリネシア語でしか見つかっていない。
ということだが、韓国語に擬態語・擬声語が多いのであれば、韓国語を用いる人々も、自然の音などを左脳で聞き、言語化しているのではないかと思えるのだが、そのあたりの研究はどうなっているのだろうか。

門田氏の研究についても、もうすこし突っ込んで確認してみる必要がありそうだ。

4⃣

昔から、多くの日本人が「西洋人にとって虫の音は雑音。」と言っていた。

伊勢氏も
⓻アメリカ人が虫と聞いて思い浮かべるのはモスキート(蚊)、フライ(蠅)、ビー(蜂)などの害虫。
アメリカでは蜂はみかけるが、蚊や蠅はほとんどみかけない。
文明生活の敵とみなされたか。(伊勢雅臣氏)

⑧「insect」には「虫けらのような人、卑しむべき人」という使い方があり、「bug」は、「悩ましい、てこずらせる」など悪いイメージがある。(伊勢雅臣氏)

とおっしゃっているが、

ビートルズの「Sun King」や、リムスキー・コルサコフ「熊ん蜂の飛行」を聞いて、「虫の音を文明生活の敵とみなしている」とか「卑しむべき存在とみなしている」などと感じる人は少ないだろう。

角田氏も
「⑥母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いている。」
とおっしゃっている。
門田氏の意見は次の様にまとめられるかもしれない。

日本人・・・自然の音を言語として聞いている。・・・擬態語、擬声語が多い。
西洋人・・・自然の音をメロディーやリズムとして聞いている。・・・擬態語、擬声語が少ない。

門田氏は決して、西洋人は虫の声が聞こえないとか、西洋人は虫の声は雑音にしか聞こえない、とおっしゃっているわけではない。

それでも、次のような反論があるかもしれない。
「ビートルズやリムスキー・コルサコフは例外ではないか。なぜなら、英語では虫の声を「insect noise」という。
これは「虫の雑音」という意味であると。

私は英語はからきしだめなのだが、「 noise」を自動翻訳すると「雑音」とでる。
しかし、「insect noise」を自動翻訳すると「虫の雑音」ではなく「虫の音」とでる。
「虫の音」を英語に変換してみると「insect sounds」とでる。

「虫の音」は「insect noise」とも「insect sounds」ともいうようである。


ある人が、次のように教えてくれた。

「日本語で『虫の声』とか『虫の音』と言うと鈴虫やコオロギのなどの音なので、蚊や蠅などを含むinsect(虫)と訳したのが間違い。cricket(コオロギ)と訳して検索すればリラックスCDとか出てくる。」


上の動画のタイトルは、「Sleep and Relaxation Nature Sounds, Crickets Summer Night - Sleep Music」
日本語に訳すと「睡眠とリラクゼーション 自然の音、コオロギの夏の夜 - 睡眠音楽」である。

コメントをいくつか拾って、日本語に自動翻訳してみた。

GanjaGriffinさん
No matter who you are, where or when you were born, we are all nostalgic for cricket chirping at night.
(あなたが誰であろうと、どこで、いつ生まれたとしても、私たちは皆、夜のコオロギの鳴き声を懐かしく思います。)

S Mさん
The only things missing are a distant train, my parents laughing and talking on the back porch, being quiet, unable to make out their words and the smell of cut grass. I felt safe in my room, falling asleep to these sounds and smells. I remember my mom playing Gladys Knight, Memories and feeling melancholy knowing that one day, this would all be memories. Daddy is gone now and the world just isn't the same. I'll never feel as safe and protected as did then.
(唯一欠けているのは、遠くにある電車、裏のポーチで笑いながら話している両親、静かで言葉が聞き取れないこと、そして刈った草の匂いだけだ。 私は自分の部屋で安全だと感じ、これらの音と匂いを聞きながら眠りに落ちました。 母がグラディス・ナイト「メモリーズ」をプレイしていて、いつかこれもすべて思い出になってしまうと知って憂鬱だったのを覚えています。 パパはもういなくなって、世界は以前とは違います。 あの時ほど安全で守られていると感じることはもうないでしょう。)

Merlyn Benitezさん
This is the only sound that genuinely feels like a night at home on a summer night. I can feel the outside humidity coming inside while the AC is still on. Best sleep sound on here!
(これは本当に夏の夜の家の夜を感じさせる唯一の音です。 エアコンをつけているのに、外の湿気が室内に入ってくるのを感じます。 最高の睡眠サウンドがここにあります!)

緑色文字は、https://www.youtube.com/watch?v=eKmRkS1os7k コメント欄より引用。
()はグーグル自動翻訳。

伏見桃山城



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