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トンデモもののけ辞典115 隠し神


竜斎閑人正澄画『狂歌百物語』より「神隠(かみかくし)」の題で描かれた隠し神(右)

竜斎閑人正澄画『狂歌百物語』より「神隠(かみかくし)」の題で描かれた隠し神(右)

1⃣神隠し
子供などが行方不明になって、見つからず、いつまでたっても帰ってこないような場合、
「神隠しにあった」などという。
神隠しを行う神を隠し神というそうである。

この神の正体については、考察するまでもなく、行方不明になったのは神の仕業(悪い神を含む)だと考えたか
そう自分の心に言い聞かせることで、大切な人がいなくなってしまったことを自分自身を納得させようとしたものといえるだろう。

2⃣人身売買

神隠しとは行方不明のことなので、その原因としては、迷子・家出・誘拐・遭難事故のほか、間引きなども考えられる。
誘拐の目的は昔なら人身売買がありそうである。

現在の日本にはネトウヨと呼ばれる人々がいる。
ネトウヨはネット右翼の略。
その定義をウィキペディアから引用させていただこう。

ICTディレクターの横田一輝は「特定の国や人種に対する差別的発言を繰り返したり、新聞社の社説や記事、歴史修正、テレビ局の放送内容に対する批判、などを、誹謗中傷、侮蔑的表現として掲示板やブログに投稿したりする人々が「ネトウヨ」と呼ばれる[1]。」と解説している。

渡辺豪[注釈 2]によれば、過激な表現で排外主義などをインターネット上で発信する人々の呼称であるという[11]。辻大介[注釈 3]によれば、厳格な定義はないが、おおよそ、保守的で排外主義的な書き込みや情報発信を行うユーザーのことを指すといい、排外主義的な傾向が薄いものを「ネット保守」と呼んで「ネット右翼」と区別する向きもある、という[12]。安田浩一は「ネット掲示板などを通じて「愛国」や「反朝鮮」「反中国」「反サヨク」を呼び掛ける人たちは、一般的にネット右翼と呼称される」と述べた[13]。

ネトウヨと呼ばれる人々の中には、「日本すばらしい国」「日本には奴隷がいなかった」という人が少なくない。
奴隷とは、他人の所有物とされ、労働を強制され、譲渡・売買の対象とされた人々のことである。
ネトウヨさんたちは、何を根拠に「日本には奴隷がいなかった」と言っているのだろうか。

3世紀頃の日本にあったと考えられる邪馬台国では、魏王へと生口を献上したとか、卑弥呼の死の際、100人の奴婢が殉死させられたなどの記述が魏志倭人伝にある。

律令制の時代には五色の賎といって、5段階の賎民がいたが、そのうち下の2段階が奴婢(売買されていた)だった。
平安時代の宇多天皇、醍醐天皇の御代に奴婢廃止令がだされたが、
その後も売買される奴婢は存在していたようである。
戦国時代には戦のあと、兵士が人狩りすることが半ば容認されていた。これを「乱妨取り」という。
大坂夏の陣屏風には「乱妨取り」の様子が生々しく描かれている。
人狩りされた人は売買されたのだという。


江戸幕府は度々禁令を発して人身売買を禁止している。
ということは、江戸時代にも奴隷はおり、人身売買が行われていたということだ。

3⃣間引き

行方不明のほか、間引きをして神隠しにあったことにした、というケースもありそうだ。

間引きについてはこちらの記事に書いた。

間引きのことを「返す」「戻す」といった。どこに返したり、戻したりするのだろう。
神に返したり、戻したりするのではないか。
『7歳までは神の領域』といわれることがあるが、その意味は「7歳までは神の領域だから殺して神に返しても構わない」という意味なのかもしれない。

7歳までは神のうち――かつての日本には、このような悲しい言葉があった。簡単に言えば「7歳まではいつ死んでもおかしくない」という意味である。

同時期の同地方における年齢別の死亡率を見ていくと、ある年代において、女性の死亡率が男性のそれを大きく上回っていることに気づく。その年代とは、20代~40代前半である。特に、20代後半の女性の死亡率は、なんと10パーセントを超えている(鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』)。

 この理由は、あえて説明するまでもない。出産に関連して、死亡しているのである。先ほどのデータから言えば、20代後半の女性のうち、10人に1人以上が出産の際、あるいはそのすぐ後で、命を落としているということになる。出産数約5.8人という数字の背後に、これほど厳しい現実があったことも知っておく必要があるだろう。


4⃣叺親父

叺親父(かますおやじ)
青森県津軽地方。叺(袋の一種)を背負った鬼のような大男が、泣いている子供を見つけると、叺の中に無理やり詰め込んでさらって行ってしまうという[5][7]。同様の妖怪は秋田県鹿角地方では叺背負(かますしょい)の名で伝わっている[7]

叺とはわらむしろで作った袋のことである。

また「かます」と言う言葉がある。
英語のdoのような意味をもつ。

「何ぼけかましとるんや」は「何をぼけているんだ」
「一発かましてくるわ」は「一発やったるで」みたいな意味である。
子どもをさらうことも「かます」ということは可能である。

ちょっと苦しいか。笑。

5⃣神隠しと櫛

『吾妻鏡』の記述として、平安時代の武将平維茂の子である平繁成は、誕生間もなく行方不明となり、4年後、夢の中のお告げで狐塚[2]の中から発見されたという伝承がある。この時、狐が翁の姿に変じて現れ、刀と櫛を与えていった(この刀と櫛は家宝となった)。権威付けのための伝承ではあるが、神隠しの記述としては古い部類に入り、後述の沖縄の伝承と含めて、東北から沖縄にかけて、神隠しにあった者と櫛が関連して語られていることが分かる。

沖縄県では、神隠しを物隠しとも呼び、いったん物隠しに逢った者は自分の櫛を持って帰ろうと戻って来る。そして再び出て行ってしまうとされる。そのため、物隠しに逢った家族は早速当人の櫛を隠して取られないようにする。それでも、締め切っている部屋の中から知らないうちに取られてしまうこともあるとされる。研究者によると、櫛と神の関係をよく示している伝承としている。神を祀る者は櫛を必要としたため、物隠しに逢った者は櫛を取りに戻るとされる。近世になり、天狗の仕業と捉えるようになった本州より、古い型の伝承と見られる。

これは、「かます=叺」の語呂合わせよりも強くそう思うのだが
「櫛=奇し」の語呂合わせになっているのではないだろうか。

「櫛」という文字が名前についている神は結構おられる。

天照国照彦天火明櫛玉饒速日命
天神櫛玉命
櫛八玉神
玉櫛媛
櫛磐間戸神
櫛名田姫神
櫛真智命

などである。

こんな話がある。
大国主の前に光り輝く神があらわれて、「私はあなたの幸魂・奇魂」といった。こうして祀られたのが大神神社であると。

また、髪は神の語呂合わせになっているため、髪にさす櫛が神聖視されたという側面もあったのかもしれない。


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