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とんでももののけ辞典57 波山

竹原春泉画『絵本百物語』より「波山」

竹原春泉画『絵本百物語』より「波山」

1⃣波山

波山(ばさん)は、伊予(現在の愛媛県)に伝わる怪鳥。婆娑婆娑(ばさばさ)、犬鳳凰(いぬほうおう)ともいう[1]。江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記述がある[2]。

概要
赤々とした鶏冠を持つ鳥で、口から同じく赤々とした炎を吐き出す。この炎は狐火などと同様に熱を伴わず、物を燃やすことはない[1]。

普段は山奥の竹薮に棲んでおり、人前に姿を現さすことは滅多にないが、深夜には時おり人の住む村に現れ、羽をはばたかせてバサバサと不気味な音をたてる。「婆娑婆娑」の別名はこの羽音に由来する。音に気づいた人が外を覗いても、姿は忽然と消えているという[1]。人に脅かすことはあるものの、危害は加えない[3]。

江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には「食火鶏」(ヒクイドリ)の記述があり、ニワトリに似た姿で、燃え残りの木を食べるなどと解説されており、波山はこれをモデルとしているとの説もある[2]。



2⃣波山という名前はバサバサからくる?

羽をはばたかせてバサバサと不気味な音をたてる。「婆娑婆娑」の別名はこの羽音に由来する。


とある。

波山という名前も「バサバサと音をたてる」ところからくるのではないだろうか。

犬鳳凰という別称もあるが、鳳凰とは中国の伝説の鳥のことである。金閣寺・平等院などの寺院の屋根や、神輿の屋根などに鳳凰の像があしらわれることもある。

平等院鳳凰堂屋上の鳳凰像。新一万円札にも描かれている。

平等院鳳凰堂屋上の鳳凰像。新一万円札にも描かれている。

犬という言葉は、つまらないもののたとえとして用いられることがある。
本物の鳳凰ではなく、偽物の鳳凰、というぐらいの意味ではないかと思う。

3⃣波山のモデルは食火鶏?

「食火鶏」(ヒクイドリ)の記述があり、ニワトリに似た姿で、燃え残りの木を食べるなどと解説されており、波山はこれをモデルとしているとの説もある。


とウィキペディアには記されているので、ヒクイドリのウィキの記述を見てみた。

「火食鳥」の意味であるとされている。火を食べるわけではなく、喉の赤い肉垂が火を食べているかのように見えたことから名づけられたとの説が有力である。



ヒクイドリの写真は、下記リンク先の写真がわかりやすい。↓

4⃣波山の正体は野生化した鶏?

赤々とした鶏冠を持つ鳥で、口から同じく赤々とした炎を吐き出す。この炎は狐火などと同様に熱を伴わず、物を燃やすことはない[1]。


というが、ヒクイドリの鶏冠は赤ではない。
頭に赤い鶏冠と、喉に赤い火のような肉垂を持っているのは鶏である。


また、野生化した鶏は飛ぶという記事もネット上にたくさん見つかる。
というわけで、妖怪・波山の正体とは、野生化した鶏、ではないでしょうか。




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