fc2ブログ
2022 031234567891011121314151617181920212223242526272829302022 05

ノーベル賞受賞者とY染色体ハプログループは関係がない。2022年4月18日 追記あり


「日本列島の古代史 日本人の遺伝子」 という記事があり、間違った内容なので、指摘しておきたい。

1⃣現世人類はアフリカで誕生して世界中に拡散したので、日本列島にはどこからかやってきたと考えないと辻褄があわない。

氷河期でも津軽海峡と對馬海峡は氷結しなかったため、大陸とは地続きにはならなかったため、日本独自の歴史を歩みました。
約 200 万年前には日本固有の明石象が、日本国内に広く生息していたことが分かっています。


「氷河期でも津軽海峡と對馬海峡は氷結しなかったため、大陸とは地続きにはならなかったため、日本独自の歴史を歩みました。」と記したあとに、
「約 200 万年前には日本固有の明石象が、日本国内に広く生息していたことが分かっています。」と続いているので、
混乱するが、
現在、現生人類は10数万年前ごろ、アフリカで誕生したという説が有力視されているので、
現生人類が経験した氷期はヴュルム氷期(7万年前~1万年前)ということになる。

(砂原遺跡から11万~12万年前の石器が発見されているが、これは現生人類ではなくデニソワ人などの旧人と考えられている。)

「氷河期でも津軽海峡と對馬海峡は氷結しなかったため、大陸とは地続きにはならなかった」とあるが、
上記リンク先の地図では津軽海峡、対馬海峡、北海道、樺太も大陸とつながっている。

画像検索すると、津軽海峡・対馬海峡が繋がっていない地図もあるが、海を渡ってやってくることは可能だろう。

いずれにしても、現生人類は10数万年前ごろ、アフリカで誕生し、そこから世界中に広がったと考えられているので、
日本列島へはどこからかやってきたと考えないと辻褄があわなくなる。

2⃣新生人類が10数万年前ごろアフリカで誕生したと考えられている理由

ここで現生人類が10数年前ごろアフリカで誕生したと考えられている理由について簡単に述べておきたいと思う。

現在、Y染色体ハプログループの研究が盛んにおこなわれている。
遺伝子は突然変異によってその塩基配列が変化する。
Y染色体の、変化した塩基配列のタイプによってグループ分けしたものがY染色体ハプログループと呼ばれるもので
A、B、C、Dなどの系統がある。
またこれらのハプログループは系統樹も作られている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
ハプログループごとの塩基配列がどうなっているのかは知らないが
系統樹を作る時、似たような塩基配列であれば近い場所に置き、違いの大きい塩基配列のものは遠い場所に配置するなどして系統樹を作ったものと思われる。
そのような作業を行ったところ、人類共通の先祖としてアフリカの男性(Y染色体アダムと呼ばれる)にいきつくというのである。

また現生人類の最古級の人骨はほとんどアフリカで見つかっている。

かつては「多地域進化説」が主流だったが、DNA分析とその比較によって、アフリカ単一起源説がただしいらしい、ということがわかってきたそうである。

また年代測定技術の進化によって、ホモサピエンスの化石の一部が、旧人のネアンデルタール人よりも古いことがわかり、ネアンデルタール人がヨーロッパや中近東の人々の祖先であるといえなくなったということである。

(参考「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」溝口優司 ソフトバンク新書 p70)

3⃣旧石器時代について


旧石器時代について、ウィキは次のように記している。
「ホモ・ハビリスなどヒト属による石器(打製石器)の使用が始まった時代」

ホモ・ハビリスとはすでに絶滅したヒト属である。

前期旧石器時代・・・約260万年前 - 約30万年前
中期旧石器時代・・・約30万年前 - 約3万年前
後期旧石器時代・・・約3万年前 - 約1万年前

中期旧石器時代のムスティエ文化は主にネアンデルタール人による文化と考えられているが、
中期旧石器時代は現生人類による文化も含まれているものと思われる。
その理由は人類が10数万年前に誕生しているからだ。
後期旧石器時代のオーリニャック文化は現生人類による文化である。

つまり、10数万年前から約1万年前ぐらいまでが、現生人類による旧石器時代と考えられるだろう。

4⃣地層が「12 万年~5 万年前」だと、原人の可能性も、現生人類の可能性もある。

「12 万年~5 万年前の旧石器時代に、最古の日本民族と言われる明石原人ニッポナントロプス・アカシエンスの化石と石器・加工木製品が出土しました。その人骨化石を巡って、原人かヒトかの論争が続きましたが、その化石が戦災で焼失したため、遺伝子検査は不可能となりました。」


単なる書き損じかもしれないが、この書き方だと、「12 万年~5 万年前の旧石器時代に、明石原人の化石が出土した」となってしまう。
「12 万年~5 万年前の旧石器時代の地層から、最古の日本民族と言われる明石原人ニッポナントロプス・アカシエンスの化石と石器・加工木製品が出土しました。」と書きたかったのだと思われる。

直良信夫が明石屏風ヶ浦で人の腰骨を発見。崩れ落ちた土の中にあったが、骨に青い土が付着していることから「西八木層」と判断。
「西八木層」は当時、中期更新世の地層と考えられていた。現在では、年代測定によって12万年前~5万年前とされている。
~略~
明石人骨が発見された地層の堆積当時(12万年前~5万年前)、明石に人類がいたことは加工木材片や石器の出土から確実と思われる。しかし、その人類がどのような位置づけになるのか依然として「謎」は残されている。


地層は「12 万年~5 万年前」とされているようである。
「その人類がどのような位置づけになるのか」というのは、原人なのか、新生人類なのかという意味だと思う。

現生人類誕生がアフリカで十数年前で、そこから人類が世界中に拡散したとされているので、
地層が「12 万年~5 万年前」だと、原人の可能性も、現生人類の可能性もあるが、明石原人の骨は消失しているので、遺伝子検査ができず不明ということではないかと思う。

5⃣日本人男性の約半数が中国・朝鮮と同じ遺伝子(O1b2・O2)をもっている。

「アリゾナ大学の研究の結果によれば、日本人男性 62.1%の遺伝子は、Y 染色体 D1b 34.7%、O-47Z 22%、C-M 4.4%という固有の遺伝子を持ち、他国には見られない特殊な遺伝子であることから、大陸や南の島々からから渡来した民族ではなく、日本固有の民族だと考えられます。」


「大陸や南の島々からから渡来した民族ではなく、日本固有の民族だと考えられます。」

というのがまちがいであることはすでにのべたように、
現生人類は10数万年前にアフリカで誕生したと考えられているので、日本へはどこからかやってきたと考えないと辻褄があわないのだ。

「日本人男性 62.1%の遺伝子は、Y 染色体 D1b 34.7%、O-47Z 22%、C-M 4.4%」というのは、
「日本人男性61.1%の遺伝子は、Y 染色体 D1b 34.7%、O-47Z 22%、C-M 4.4%」の間違いだと思う。
34.7%+22%+4.4%=61.1%となる。

まあこれは大した問題ではない。

Y染色体ハプログループD1bは、現在でははD1a2aと名称が変わっている。
ややこしくなるので、現在の名称で書くが

日本固有のY染色体ハプログループはD1a2aで、アイヌの80%以上 本土日本人の35%がD1a2aをもっている。
O1b2系統は、日本列島(30%)の他、満州(34%)、朝鮮(30%)にもある。
O2系統は日本(20%)、中国(55%)、朝鮮(50%)、ベトナムにもある。(※数字は全て約)

「他国にはない特殊な遺伝子」はD1a2aのみで、それを持っている日本人は35%程度。これはまあ特殊な遺伝子といっていいかもしれない。
O系統は、O1b2が30%、O2が20%、合計50%となり、これは中国・朝鮮にもあるので、日本だけにある特殊な遺伝子とはいえない。

中国人、韓国人の遺伝子には全く近似点はありません。


というのもまちがいだ。

6⃣ノーベル賞受賞者とY染色体ハプログループは関係がない。

世界のノーベル賞受賞者の遺伝子検査の結果、Y 遺伝子 D1b が大きく関与していることが分かりました。
日本人のノーベル賞受賞者が極めて多く、Y 遺伝子 D1b を持たない朝鮮人がノーベル賞皆無である事実がこれを証明しています。


これもまちがいである。

2021年時点でのノーベル賞受賞者は

1位 アメリカ 388人
2位 イギリス 133人
3位 ドイツ  109人
7位 日本     28人

D1a2a(旧D1b)は日本固有のY染色体ハプログループなので、アメリカ・イギリス・ドイツ人は持っていない。
数の多さだけでなく、人口を考える必要があるかもしれないが

アメリカ 3億3290万人    
イギリス    6820万人   
ドイツ    8390万人   
日本   1億2610万人

残念ながら日本は人口はイギリス・ドイツより多いが、ノーベル賞受賞者はイギリス・ドイツよりもかなり少ないといわざるをえない。

そして、日本人は28人だが、このうちD1a2aは何人いるのか。
調べた結果があるのならば出してほしい。


【追記】
新生人類が10数万年前にアフリカで誕生し、世界中に拡散したとするならば、
日本列島にはどこからか人類がやってこないと辻褄があわない。
それなのになぜ、Y染色体ハプログループD1a2aは日本だけにあるのかについての説明を忘れていた。

Y染色体アダムからハプログループAやハプログループBなどのような系統に分化した。
このハプログループBから一塩基多型の変異(YAP)が生じ、ハプログループDEとなった。
ここから、ハプログループD、ハプログループEにわかれた。

ハプログループD1a2aはこのハプログループDのサブクレードで、ハプログループD系統の人類が日本にやってきたのち、日本列島でD1a2aが成立したと考えられている。

チベットにはハプログループDのサブクレードD1a1が多い。

Y染色体ハプログループ の系統樹を参照してほしい。

なぜ、チベットと日本にハプログループDがあって、その他の地域には少ないのか。
これについて、ウィキペディアは次のように説明している。

東南アジアにO系統が広く流入した為、一つの説として東アジア及び東南アジアにO系統が広く流入した為、島国日本や山岳チベットにのみD系統が残ったと考えられている。





スポンサーサイト