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トンデモもののけ辞典⑮ りす 

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①なぜリスが山伏なのか?

日本にはシマリス、二ホンリスが生息している。
最近はタイワンリスもいるが、タイワンリスは外来種である。
古にはタイワンリスは日本には生息していなかったと考えられる。


こんなにかわいいリスだが、「リスは魔物である」という伝説がある。
リスを一匹殺すと無数のリスが現れるというのだ。
リスが修験道の山伏になって現れ占いをするという伝説もある。

なぜリスが山伏なのか?

⓶木食

リスの門歯は人間の爪や髪の毛のように伸び続ける。
そのため木など硬いものをかじって歯をすり減らす必要があるそうである。

木食といって、五穀を絶ち、木の実や木の皮、草を食べるという修験道の行がある。

リスは木の実を食べたり、木をかじったりするところから、木食を行う修験道の山伏に喩えられたのではないだろうか。

宝山寺 火渡り

山伏

③即身仏となるためにも木食は行われた。

即身仏となるためにも木食は行われた。
木食を行って体脂肪を減らすと死後腐りにくい体になるためである。
しかし高温多湿の日本では即身仏となることは難しく、入定した多くの行者の死体は腐ってしまったようだ。

即身仏のメッカといえば山形県の湯殿山だが、この地域の土壌は水銀濃度が高いらしい。
水銀には防腐作用がある。
そのためこの地域の木の実や木の皮、草などを食べると水銀が体内にたまって死後腐りにくい体になったと言われている。

④日本リスが穴に入る様子が入定に喩えられた?


ニホンリスは樹上性で冬眠もしない。
しかし、シマリスは半樹上性で、巣穴を地中に作り、そこで冬眠もするそうである。
ただし、3~7日に1回の割合で起きて、蓄えた餌を食べたり、排泄してはまた眠るのだそうだ。

シマリスは(ニホンリスもだが)雑食で昆虫なども食べるらしいが、おもに植物食である。
そして穴を掘って冬眠する。

これは木食をして即身仏になるべく入定する人のイメージと重なるように思うが、どうだろうか。


⑤冬眠しては起きて活動を始めるリスを複数のリスが現れると表現した?


「リスを一匹殺すと無数のリスが現れる」というのは、シマリスは3~7日ごとに冬眠をしては起きて活動を始めるのを複数のリスが現れると表現したのかも?(これは自信がないw)




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[2022/01/23 00:07] トンデモもののけ辞典 | TB(0) | CM(0)