太陽の木 と 月の木⑦ クリスマスはミトラ教の冬至祭をとりいれたものだった。
よりつづきます~
①天岩戸神話を再現した行事
2010年12月25日、この日はクリスマスだが、私は 枚岡神社の注連縄(しめなわ)掛神事(お笑い神事)を見るためにでかけた。
(現在では12月23日に行っているようです。)

白装束の氏子さんたちが藁で新しい注連縄を作り、古い注連縄を外して新しい注連縄につけかえる。
その作業が終わったあと、神職さん、巫女さん、氏子さん、一般の参拝者の方々も注連縄の前に並び、一斉に「あっはっはー」と笑う。

この神事は天岩戸神話を再現したものではないかといわれている。
記紀には次のように記されている。
天照大神は弟・スサノオの悪戯に耐えかねて天岩戸の中に隠れてしまった。
そこで天岩戸の前アメノウズメがストリップダンスをすると八百万の神が一斉に笑った。
天照大神は天岩戸の扉を少し開けて
『私が岩戸に籠もって世の中は闇だというのに、なぜみな笑っているのか。』と問うと
アメノウズメが『貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです。』と答えた。
アメノコヤネノミコトとフトダマノミコトが天照大神の前に鏡を差し出したので、天照大神は鏡に映る自分の姿を尊い神だと思い、岩戸をさらに開けた。
それをみはからってアメノタヂカラオがその手をとって引きずり出した。
フトダマノミコトは注連縄を岩戸の入口に張り『注連縄の向こうに入らないで下さい』といった。
この神事は、かつては冬至(12月22日ごろ)の日に行われていたと伝えられている。
⓶天岩戸神話は何を表しているのか。
天岩戸神話が何を表すのかについて、2つの説がある。
①日食を表す。
②冬になって衰えた太陽が冬至を境に再び勢いを取り戻していく様子を表す。
枚岡神社の注連縄掛神事が冬至に行われていたということは、天岩戸神話は②の『冬になって衰えた太陽が冬至を境に再び勢いを取り戻していく様子』を表しているのかもしれない。
また、①②の両方を表現したものである可能性もある。
太陽の木 と 月の木⑦ クリスマスはミトラ教の冬至祭をとりいれたものだった。
↑こちらの記事でクリスマスとはミトラ教の冬至祭をキリスト教がとりいれたものだと書いたが、注連縄掛神事は日本版冬至祭、日本版クリスマスといえるだろう。
太陽の木 と 月の木⑨ イチョウは一陽の木? へつづく~
TOPページはこちら
太陽の木 と 月の木① 太陽は赤色ではなく、黄色
スポンサーサイト