薬師寺
よりつづく~
①薬師三尊像は陰陽道の宇宙観をあらわす。
奈良・薬師寺のご本尊は薬師三尊像である。
薬師三尊像とは、中央に薬師如来、薬師如来の左手(向かって右)に日光菩薩を、薬師如来の右手(向かって左)に月光菩薩を配置したもののことである。
薬師寺 薬師三尊像
薬師三尊像は、陰陽道の宇宙観を表していると思う。
陰陽道の宇宙観では東を太陽の定位置、西を月の定位置、中央を星とする。
薬師三尊像は、南をむくように置かれているので、中尊の薬師如来の左が東、右が西となり
薬師如来の左には日光菩薩、右には月光菩薩が置かれているので、陰陽道の宇宙観と一致する。
すると、薬師如来は星を神格化した神だと考えられる。
⓶イザナギの顔は宇宙、スサノオは星の神
記紀には次のような記述がある。
イザナミの左目から天照大神が、右目から月読命が、鼻からスサノオが生まれた。
この記述も、陰陽道の宇宙観を表していると思う。
東・・・・太陽の定位置・・・・日光菩薩・・・天照大神
西・・・・月の定位置・・・・・月光菩薩・・・月読命
中央・・・星・・・・・・・・・薬師如来・・・スサノオ
すると、イザナミの顔は宇宙、イザナミの顔の中心にある鼻からうまれたスサノオは星の神ということになるが
船場俊昭さんは次のようにおっしゃている。
スサノオを漢字で書くと素戔鳴尊となるが、これは輝ける(素)ものを失って(戔)ああ(鳴)と嘆き悲しむ神(尊)という意味で、スサノオはもともとは星の神だったのが、のちに星の神という神格を奪われたのてはないかと。
薬師寺花会式
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