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ミシャグジ様の謎 ⑫ 『疳の虫の神』 

ミシャグジ様の謎⑪ 『咳の地蔵尊はミシャクジ様?』  よりつづきます~
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ミシャクジ様の謎① 昔の人は岩を落ちてきた星だと考えた? 



法性寺 
法性寺 立派な仁王門のあるお寺。

①谷町筋にお寺が多いのは日想観の聖地だったから~(チコちゃん風に)


谷町筋にはたくさんのお寺があって、ぶらぶら歩いていると楽しい。

聖徳太子が建てた四天王寺もある。
現在四天王寺から西の海岸線までは8kmほども離れているが、かつての海岸線は四天王寺付近まであったとされる。
淀川や大和川が大量の土砂を運び、また埋め立てられたりして平野が増えたというのだ。

平安時代以降、四天王寺付近から西に沈む太陽を望んで極楽浄土に思いをはせる日想観という修行が盛んに行われた。
谷町筋に寺院が多いのは、この界隈がそういった聖地であったからではないかと言われている。

四天王寺 夕日 

四天王寺 夕景

②疳の虫封じのお寺・自性院

自性院というお寺があった。

権大僧都俊栄が開いたと伝わっているそうだが、戦災で全焼し、資料などすべて焼失してしまったため、詳しいことはわからないそうである。
ネットの情報では、疳の虫(かんのむし)封じのご利益があると信仰されているとのこと。

権大僧都俊栄でぐぐって見ると東京都西東京市の総持寺(田無不動尊)がヒットする。
しかしこちらのほうは疳の虫封じの信仰はとくにはないようである。

なぜ自性院は疳の虫封じの信仰が生じただろうか?

自性院 
谷町筋付近 自性院 ↑ ↓

自性院2 

④京都の虫封じの寺社。


京都にもいくつか虫封じにご利益があるとされる寺社がある。

北向虫八幡神社桂川の草津湊にあったが1872年に伏見の田中神社境内(明治5年)に遷宮
平安時代、藤原安子が憲平親王(後の冷泉天皇)の癇の虫治癒祈願し効果があった。
社殿が北を向いているのは平安京鎮護のためといわれる。
三十三間堂三十三間堂の僧侶が夢のお告げで夜泣泉(よなきせん)を発見した。
すすり泣きに似ているので夜泣泉の名前がある。
冷たく、おなかをこわさない。枯れることがない。
夜泣泉の隣には夜泣地蔵がある。
お地蔵様の前掛けを持ち帰り、幼児の枕に敷くと、夜泣きが治るという。
剣神社願掛けの期間中は飛び魚を断って祈願する。
疳の虫と神、白山姫命を祀る。
壬生寺塔頭・中院の夜泣き地蔵(おせき地蔵)が幼児の夜泣きにご利益あり。
三宅八幡宮通称虫八幡。子供の疳の虫除けや夜泣きにご利益がある

夜泣き地蔵=お石地蔵=お咳地蔵?

壬生寺の「夜泣き地蔵」は「おせき地蔵」とも呼ばれている。
「おせき地蔵」は石像なので「お石地蔵」となり、ここからさらに「お咳地蔵」となったのではないかと想像する。

①で谷町筋は日想感の聖地だったと書いたが、その信仰の中心地は四天王寺だった。
その四天王寺の境内には牛王尊を祀る「石神堂」がある。

牛王尊

牛王尊とは厄神の牛頭天皇ではないかと思う。
そしてその牛王尊=石神ということなのだろう。

さらに 四天王寺境内には「咳(せき)の地蔵尊」がある。

四天王寺 咳の地蔵尊

咳の地蔵尊は牛王尊=石神と関係のある地蔵尊ではないかと思う。

壬生寺の夜泣き地蔵=おせき地蔵が疳の虫にご利益があると信仰されているということは、
四天王寺の牛王尊=石神および咳の地蔵尊も疳の虫にご利益があると信仰され、その四天王寺の牛王尊=石神および咳の地蔵尊に関係する仏さまを自性院ではお祭りしているのだったりして?

雲雷寺 
雷雲寺 谷町筋付近にはこんな ストゥーパのあるお寺もありました。

⑥ミシャグジさまに疳の虫をきるはさみをお供えする?


石神とは御石神(ミシャクジ)様のことだと思う。
このミシャクジ様について、次のような書き込みを見つけた。

26:本当にあった怖い名無し:2006/10/29(日) 17:12:06 ID:y9X8lt7V0

ttp://talto.sakura.ne.jp/cgi/diary/hidiary.cgi?move_month=200511&pagemsg=all
諏訪大社。
諏訪湖の近くにある神社なのですが
上社と下社があり、それぞれ前宮と本宮があります。
つまり計4つの建物があるわけですね。
今回は時間の関係で上社しか行けなかったのですが
それだけでも十分でした。
神社で祭られている神様が予想とは全く異なり
嬉しい期待はずれだったのですよ。
実は諏訪大社の神様はミシャクジ様であることが判明。
ミシャクジ様ですよー。
日本に現存する古代神のひとりですよー。
縄文時代から伝わるアニミズム信仰の原点ですよー。
もう嬉しすぎて寝込んでしまいそうですよ。あはー。
ミシャクジ様は漢字で書くと御石神様。
ここからも元々は石の精霊であることが伺えますね。
後に疳の虫とつながりがあるとも言われ
ミシャクジ様の近くにはさみの絵を描いた紙を
お供えするという風習もあるそうですよ。
昔は疳の虫を切る儀式をハリガネムシで代用したと
聞いたこともありますね。
この期におよんでまたハリガネムシかい(笑)


https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1162037686/より引用

長野県にある諏訪大社の神様がミシャクジ様であり、ミシャクジ様の近くにはさみの絵を描いた髪をお供えする風習があるというのだ。
それに続いて、疳の虫を切る儀式をハリガネムシで代用したと記されている。


ハリガネムシとは針金のような形をした虫で、バッタ・コオロギなどに寄生するという。
このハリガネムシを疳の虫にみたて、これをはさみで切ることによって疳の虫が治ると考えられたということだろう。

青字で示した文章には、ミシャクジ様と疳の虫の関係について明確に記されてはいない。
しかしミシャグジ様にはさみの絵をお供えするとあるので、ミシャクジ様が疳の虫を切ってくださるという信仰があったのか、と思える。


もしかしたら、この儀式をミシャグジさまのそばで行ったのかもしれない。

江國禅寺2 
谷町筋付近 江國禅寺

⑧ミシャグジ様に奉納する杓子をひっくり返せば燗をする徳利の形に

ミシャグジ様が疳の虫治癒の神様でもあるとすれば、なぜミシャグジさまは疳の虫治癒に霊験があると考えられたのだろうか。

ミシャグジ様は杓子(シャクシ/しゃもじ)の音に通じるため、杓子を奉納する習慣がある。

滋賀県の多賀大社にはしゃもじを奉納する習慣があるが、多賀大社もミシャグジ様と関係があるのだろう。
胡宮神社には青龍山山頂に胡宮の磐座(いわくら)があり、多賀大社の奥の院と呼ばれている。
磐座の神は石神である。

多賀屋 


多賀大社前にある多賀屋さんの看板は多賀大社に奉納するしゃもじを象ったものである。
このしゃもじをひっくり返すとお燗(かん)の徳利のような形になる。
それで、燗→疳の虫となったのかも?

江國禅寺

谷町筋付近 江國禅寺

江國禅寺付近  
谷町筋付近 江國禅寺

圓妙寺 

谷町筋付近 圓妙寺

圓妙寺2 

谷町筋付近 圓妙寺





次回につづきます~



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[2019/11/06 19:20] ミシャグジ様の謎 | TB(0) | CM(0)